こんにちは、ロブ子です。
今日は、中古のJ.M.WESTONの180シグニチャーローファーのプレメンテをした時のお話です。
プレメンテとは、履きおろし前に行うケアのことです。
中古靴のプレメンテ内容
・アウトソールの修理(必要があれば)
・インソールの殺菌
・革の保湿(栄養たっぷり)
・コバの着色
アウトソールの減り具合の確認
中古靴の場合、前所有者の使用具合によっては修理が必要となります。
このローファーのアウトソールの状態は、つま先の方に穴が空いており修理が必要な状態でした。
前所有者は20年間所有していて一度もオールソールしていないとの事なので、オールソールとウエルト交換も必要かな〜とびくびくしていましたが(汗)
修理屋さんに持って行ったところ、ハーフラバーでの対応で大丈夫とのことでした。
ただ、つま先の穴を革で埋めてその上からラバーを貼ることになるので、通常よりも取れやすくなってしまうと言うことでした。その時は、いよいよオールソールが必要ですね。
ちなみにそれぞれの修理にかかる金額は、
オールソール(10,000〜20,000円程度)
ウエルト交換(10,000円程度)
ハーフラバー(3,000〜4,000円程度)
今回ハーフラバーのみで済んで本当に助かりました。
ハーフラバー
しっかり穴が隠れました。とても素晴らしい出来ですね。
修理屋さんによって値段や対応の仕方が異なると思いますので、チェックしておくと良いと思います。私は近くにある2店舗にお世話になっていますが、値段と靴への愛着等を判断基準にしてお店を選んでいます。
ソールの修理が済んだので、次にお家でのお手入れをします。
インソール殺菌
靴の内側をエタノール(またはアルコール消毒液等)で殺菌します。肌が弱い方は、使い捨てのビニール手袋等をはめることをおすすめします。私も夫も、素手で使用して肌が荒れたことがあったので、それからは手袋必須です。
匂いが強く残っている場合は、丸洗いをしたほうが良いかもしれません。今回は匂いが全く無かったので、丸洗いはしませんでした。
丸洗いの方法はこの記事をご覧ください。
革の保湿・コバ着色
保管期間が長い程、革は乾燥してしまいます。
そこで、履きおろし前にたっぷり栄養を与えて保革します。これは、中古靴でも新品靴でも一緒です。新品靴の場合は、デリケートクリーム等による保湿だけで十分ですが、中古靴の場合はデリケートクリームの保湿の後に、シュークリームでの補色を行う方が良いと思います。
今回私が行ったケア手順は以下のとおりです。
①デリケートクリームをインソール全体に塗り広げる。クリームが革に浸透したら、シューツリーをセットする。
②馬毛ブラシでブラッシングした後、ステインリムーバーで全体の汚れや古いクリームを落とす。
③デリケートクリームを手にとり、たっぷり全体に塗り広げる。しばらく時間を置いてから、豚毛ブラシでブラッシングする。
④シュークリームをペネトレイトブラシにとり、全体に塗り広げる。しばらく時間を置いてから、豚毛ブラシでブラッシングする。
⑤布で余分なクリームを拭き取り、最後にムートンクロスで軽く拭きあげる。
⑥コバインキで、コバの色を着色する。
つま先・かかとは若干色が抜けているところもありましたが、気にならない位まで復活しました。
革は少し乾燥してひび割れ気味のところもありましたが、しっかり保湿して磨き上げたことでしっとりもっちりした表情になりました。
中古と新品
いい靴はちゃんと手をかけてあげれば、いつまでも履き続けることが出来ますね。
革靴の中古はちょっと・・という方もいらっしゃるかと思いますが。中古の革靴には新品にはない良さがあって、私はどちらも好きです。
このローファーは、すでに足に馴染む革の柔らかさがあり、インソールのもちっとした感じもあって、修行期間なしで最高に歩きやすいです。これは中古の革靴の良さだと思います。気にせずガシガシ履けちゃいますしね!
ただ、JMウエストンといえば万力締めですし、新品を苦労しながら自分の足になじませていきたいという思いもあります。これは新品の革靴の良さですよね。いつか必ず新品も手に入れたいと思います。その時は、ゴルフにしようかな〜なんて(^^)物欲が止まりません。。
とにかく、プレメンテも終わったことなので、これから暖かい季節たくさん履きたいと思います!